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アトリエ求里畝の工房 長い自粛を経て 久しぶりのヌビの日。


ソーシャルディタンスはとらなければならないので、先生のご自宅も開放して頂き、密にならないようにした。マスクは暑いので フェイスシールド持参の方もおられる。アルコール消毒もして、気をつけながらの一日である。


各自作りたいものを作る。

ヌビをされる方、ブラウスを縫う方、ブティ(フランスのキルト)をされる方、見学に来られた方もいて 賑やかだ。



工房にかかっている涼しげな緑のポジャギは、中谷先生が一目惚れした吉本潤先生の作品である。色々な角度から写真をとり、「いい、すごくいい」とご満悦である。このポジャギを初めて見た瞬間、先生の目は見ひらかれ、さっと手が伸びた。



猫のソラちゃんは、工房のアイドルで とっても可愛い。でも私は先代のヒョンビンちゃんが懐かしく、庭のお墓の前でじっとする。ヒョンビンちゃんはとってもおしゃべりな人だったなぁ。いや 猫だったなぁ。


ソラちゃんは 家族にはおしゃべりなのかもしれない。いつか色々話してくれるといいなとおもう。










上の写真は「アクロバットの男 ダッカの街中のわくわくする情景」


"インド 大地の布"という本を送って頂いた。200ページにおよぶ分厚いページには ほぼ全てにすばらしい布の写真が掲載されている。カンタだけでなく、インド全域の紡ぎ・染めものが詳しく紹介されている。



白い綿に 女性たちが思い思いの絵柄を 古いサリーから抜き取った色糸で刺している。

白くみえる背景部分もびっしりとさざなみのように 刺し縫いされているので、ヌビの数十倍時間がかかるのではないかとおもう。

外に出ることを許されなかった女性たちが、思いや願いを綴った絵日記だという。


縫うのは女性だけだったのか、中谷先生のように男性はいなかったのだろうか。




下の写真は、男の人たちが持つ小物入れ

一枚の布を堅くするために 土台の色が見えないくらい刺繍や刺子で埋め尽くされた小袋

まるで、セクシルヌビのタバコ入れのようだ。






更新日:2021年8月19日

 



韓国のヌビの先生が最近 鍵につける装飾品ヨルスエペ 열쇠패にはまっておられます。


写真は、三角形のクェブルノリゲ


クェブルってなんだろうと辞書を探しましたが漢字は見当たりません。

クェブルは、蓮の老根に生じる実のことで、邪気を追い払うとされたので、子供の誕生日に身につけさせたそうです。


ひとつかふたつブローチのようにつけたりもできるし可愛いのですが、サトゥギやふさふさもあり、小さいけれどなかなか時間が かかりますね。


きれいに作られる方は、ここに刺繍などしてあり、とっても華やか。


韓国の作り方のサイトを見ると、紙を貼り付けてないマンドゥルギが多いのですが、

先生に教わった方法は、四角い明紬の中に、ひとまわり小さいピダン紙と呼ばれる厚みのある紙をはりつけます。

半分に折ってワタを詰めて ぬいしろを中に折込み、サトゥギで止めて、端にふさふさの房。


この中に貼る紙は、ソウルの仁寺洞にあるヒョンジェチオプサ형제지업사 に買いに行きなさいと言われました。去年のことです。


中に はりつけるだけなので、柄が見えないなら こんなにきれいなピダン紙でなくてもよいような気もしますが、生地がはりつけてある紙のほうがしっくりくるのかもしれません。


ヒョンジェチオプサ 형제지업사

住所 ソウル市鍾路区仁寺洞183-4 서울시 종로구 인사동 183-4  電話02-733-1631






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