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長衣 チャンオッ장옷 朝鮮時代の女性が外出する時に顔を隠すために頭からかぶった衣服


韓国の歴史ドラマで、お嬢様がよく頭からかぶって、顔を隠して外出するという場面をみましたが、このようなワタの入った分厚いものはあまりみなかったような気がします。

ドラマでは、薄く風になびくぐらいの 絹のほうが、絵になりますものね。


大邱にある国立博物館に収蔵されているチャンオッの説明文によりますと、朝鮮初期の長衣チャンオッは頭からかぶるためのものではなく、上着として使われたと推定される。

と書かれていました。


この博物館に去年の5月子供の日のイベント 藍染めの講習会があるからとお手伝いに行きました。子供達に 染めるハンカチをゴムでくくって渡すだけの担当なのですが、ものすごい日差しと ハンカチを受け取る子供の 小さなふくよかな手だけを覚えています。

お母さんたちはノースリーブのワンピースに日傘をさして、楽しそうに見守り、長衣の時代と随分変わったのだな、ありがたいなぁと思いました。


真っ赤な自然染めのポジャギは チェダムジョン 정윤숙(チョン・ユンスク)先生の作品









セクシルヌビと呼ばれ 生地の間に韓紙もしくは紐を挟み、そのキワを縫っていく技法。


華やかな色糸ヌビは、見た目にも作業工程もヌビとは一線を画しているのですが、まぁヌビはヌビということで。


針香のチョンウィジョン会長から、色々箱に詰められて、先日韓国から送られてきました。

写真のアンギョンチブ眼鏡入れや パヌルコジと呼ばれる針山や、チュモニなど いつのまにされたのかという量です。


上の写真の眼鏡入れは、木の型にサランラップを巻き付け、韓紙を貼り付けて乾かして、貼り付けて乾かしてを繰り返し、土台を作ります。


本当に可愛いですね。


セクシルヌビでなくてもポジャギを使ったり、グレイの墨染めで作れば、お坊さんたちにプレゼントできるなぁと夢は広がり

とりあえず、土台づくりからしてみます。








 



 

ヌビのひと 金海子さんを訪ねて

ヌビは単純な作業であるからこそ、自分の精神ととことん付き合い、見つめ直すことになる。こころを落ち着けなくては、美しいヌビはつくれません。根気のいる仕事だけれど、乗り越えたときの素晴らしさったらない・・・・そこには見飽きることのないヌビがあるから。

写真と文章 1999年冬の号 銀花より抜粋


中谷先生と私の人生を大きく変えた詩人ぱく きょんみ先生の記事です。




昨日、トゥルマギなどの大きな作品をつくる時のコツは という質問を受けました。

1メートル以上の作品でも1本の糸でヌビするほうがよいのですか?と。

他のヌビの先生に連絡して、1本の糸で縫う意味について考えてみました。


悪い点

まず糸がもつれる

ヌビをして糸をひっぱるのが大変

ひっぱる分すごく時間がかかる

針でこすれて糸が途中で切れやすい


いい点

結び目が少ないほうが、洗濯した時にほどけぬくい

・・・・

・・・・

他に思いつかない


1本の糸でずっと縫ったほうがいいですというには、説得力にかける

じゃあなぜ2メートル以上の首巻きを1本の糸で縫うのか


1本の糸で1時間 2メートルの畝を縫うと

なぜか途中で糸を変えた時より、仕上がった時にすっきりとしているのです。


1本の糸で1本の畝を縫い続ける美学というのでしょうか。








銀花のこの第百二十号は、amazonなどで古本で売られています。他にもよい記事がたくさん掲載。


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