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更新日:2021年8月19日



先日 去年からお約束していたお客様 遠方から求里畝の工房に お越しいただきました。


ヌビのコートのご注文 色々試着して頂き サイズを修正したり、デザインや自然染めの色を選んでいただく。

藍染めは、10月以降に生地を染め、それからヌビの制作に入るので 完成は半年先。

予約をされた方々をお待たせしている藍染め。どうか いい状態に畑の藍が育ち、発酵しますようにと中谷先生の横顔を見ながら、祈ります。


ヌビのモクトリ(首巻き)の講習も受けられました。

藍染めとカリヤスで染めたはっきりとした黄色を選ばれる。きれいな色だけど 難しくないかなぁと思いましたが お顔に合わせてみると とてもよく似合ってらした。


ヌビの作り方は、最初は複雑に見えますが、2・3回講習を受けて頂くと あーそういうことかぁーと理解して頂けると思います。


首巻きや袱紗など四角のものも、チョッキやコートなどの曲線があるものも作る工程は全く同じで、それをブロックのようにつなぎ合わせるだけなのです。




想像より工房 遠くなかったわ--とおっしゃる。

お客様が来られ、帰られる時笑顔だと とても嬉しくほっとする。






更新日:2021年10月7日

 


 

今韓国 大邱プラザのギャラリーで開かれている 書刻作家 時中先生の個展 7. 7 ~ 7. 12 テベクプラザ ギャラリー

書刻とは 木に書をほどこし、それを彫るという技法です。


時中先生ご夫妻とは、7年前にお坊さまと日本に来られた時に知り合いました。

35周年の大きな個展だったので、本当に見にいけなくて残念です。

コロナはまだ大邱でも注意しなければならない状態ですが、マスクしながらも たくさんの方が見にこられ大盛況のもようです。


今回 展示会の題材は

반 본 시 호 일, 返 本 是 好 日。


さきほど時中先生に それはどういう意味かと聞きますと

「生まれたばかりの赤ちゃんは 何もよけいことを考えず純粋な状態だろう。

それほど素晴らしいことはない。 そういう状態に戻れれば、ただ毎日が良い日になるのだという意味だ」とおっしゃる


생각이 많다 直訳すると考えが多い という意味ですが、深い思考や未来に向けてのよい考えというより、余計な考え、悩みが多いという感じでよく使われます。


自分にできることは一生懸命行い、逆に自分にはどうしようもないことは、ただ自然に受け入れればいいのかもしれません。








アトリエ求里畝の工房 長い自粛を経て 久しぶりのヌビの日。


ソーシャルディタンスはとらなければならないので、先生のご自宅も開放して頂き、密にならないようにした。マスクは暑いので フェイスシールド持参の方もおられる。アルコール消毒もして、気をつけながらの一日である。


各自作りたいものを作る。

ヌビをされる方、ブラウスを縫う方、ブティ(フランスのキルト)をされる方、見学に来られた方もいて 賑やかだ。



工房にかかっている涼しげな緑のポジャギは、中谷先生が一目惚れした吉本潤先生の作品である。色々な角度から写真をとり、「いい、すごくいい」とご満悦である。このポジャギを初めて見た瞬間、先生の目は見ひらかれ、さっと手が伸びた。



猫のソラちゃんは、工房のアイドルで とっても可愛い。でも私は先代のヒョンビンちゃんが懐かしく、庭のお墓の前でじっとする。ヒョンビンちゃんはとってもおしゃべりな人だったなぁ。いや 猫だったなぁ。


ソラちゃんは 家族にはおしゃべりなのかもしれない。いつか色々話してくれるといいなとおもう。








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