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執筆者の写真changa0322

1本の畝を縫い続ける美学

 



 

ヌビのひと 金海子さんを訪ねて

ヌビは単純な作業であるからこそ、自分の精神ととことん付き合い、見つめ直すことになる。こころを落ち着けなくては、美しいヌビはつくれません。根気のいる仕事だけれど、乗り越えたときの素晴らしさったらない・・・・そこには見飽きることのないヌビがあるから。

写真と文章 1999年冬の号 銀花より抜粋


中谷先生と私の人生を大きく変えた詩人ぱく きょんみ先生の記事です。




昨日、トゥルマギなどの大きな作品をつくる時のコツは という質問を受けました。

1メートル以上の作品でも1本の糸でヌビするほうがよいのですか?と。

他のヌビの先生に連絡して、1本の糸で縫う意味について考えてみました。


悪い点

まず糸がもつれる

ヌビをして糸をひっぱるのが大変

ひっぱる分すごく時間がかかる

針でこすれて糸が途中で切れやすい


いい点

結び目が少ないほうが、洗濯した時にほどけぬくい

・・・・

・・・・

他に思いつかない


1本の糸でずっと縫ったほうがいいですというには、説得力にかける

じゃあなぜ2メートル以上の首巻きを1本の糸で縫うのか


1本の糸で1時間 2メートルの畝を縫うと

なぜか途中で糸を変えた時より、仕上がった時にすっきりとしているのです。


1本の糸で1本の畝を縫い続ける美学というのでしょうか。








銀花のこの第百二十号は、amazonなどで古本で売られています。他にもよい記事がたくさん掲載。


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